今日会うのが最後かもしれないと思って
その人に会うこと
いままで私は「出会いを大切にする」という意味でとらえていました。
世界中に何億人といる中でその人に出会えたご縁に感謝すること。
だから3年前に開催した写真交流会(という名の写真展)のタイトルにも『一期一会』という言葉を採用しました。
だけど『一期一会』には、私の知らないもっと深い、本当の意味があったんです。
「今日会うのが最後かもしれないと思って、その人に会う」
この意味を知ったのは本がきっかけでしたが、改めて『一期一会』の意味を調べてみると確かにそう書かれているものが多くありました。
そうだったんだ……。
私の解釈も間違ってはいないけれど、浅い。
本当の意味を知り、これまでも「最後と思って会っていれば」という場面が何度もあったことを思いだしたんです。
つい最近も。
ずっと応援していて当たり前のように会えていた選手がチームを去り、会社を辞め、遠くに行ってしまったことを聞きました。
一期一会の本当の意味を知っていたら、プレーを見ていた時間や話をした時間をもっともっと大事にできていたかもしれない。
すごく後悔しました。
幸いにもまだユニフォームを着るそうで「どこかでまた必ず会える」と前を向くことはできたけど、もう同じような思いは二度としたくないと。
全ての瞬間はそれが最後かもしれないと思って真摯に向き合う。
その時間を大切に思う。
当たり前なんかじゃない。
全てが奇跡の瞬間。
ちょっとくさい言い方かもしれないけれど、そういうことなんだと思います。
これからは『一期一会』の本当の意味を胸に刻んで、活動に励みたいと心に誓いました。
本当の意味を知るきっかけになった本はこちらです。
『最後かもしれない』と思って人に接することができれば、
相手から奪うんじゃなくて、
本当に心の底から相手のお役に立ちたいという意識になる。
仕事をして行くうえで大切な心構えもたくさん学ばせていただきました。
おもしろくてスイスイ読める本です。