canon EOS R6の瞳AFが賢すぎて難しい。野球撮影での話

canon EOS R6の瞳AFが賢すぎて難しい。野球撮影での話

※noteで執筆した記事を移行しました
※投稿日時は当時のものです

野球を撮影するときのメイン機は一眼レフ(1DXmarkⅡ)を使っています。

初めてミラーレス(R6)を購入し、R6は野球の撮影にどこまで使えるのだろうか、を昨秋から検証を続けています。だいたい癖がわかってきたので、問題点と解決策をまとめてみました。

ミラーレス導入を考えている方の参考になれば幸いです。

ミラーレスにして戸惑うところ

ずっと一眼レフ(主に1D系)を野球撮影ではメイン機に使っていましたから、戸惑うところは多々ありです。

①電子ファインダー
②シャッターを切ってからの映像になるまでのタイムラグ
③瞳AFの信用度


大きくこの3つです。

①電子ファインダー

これは慣れれば大丈夫。もう違和感なく撮れます。
連写したあと、ファインダー内に残像が残るのですが、それも慣れかなと感じています。

結論:たくさん撮って慣れるべし

②シャッターを切ってからの映像になるまでのタイムラグ

自分がシャッターを切るタイミングを早める以外に今のところ解決方法は見つかりません。

基本、連写は狙った位置から流すために使っています。
例えば、ホームのクロスプレー、投手の投球後の表情、打ってから一塁へ走るまで、盗塁など、場面は多々あります。

投手のリリースや打者のインパクトを連写で狙うことはありません。
フォームをよく観察して、タイミングを見てシャッターを切ります。

なので、一眼レフとミラーレスでは押してから映像になるまでのラグが違うので、いつものタイミングで押していると全部遅いのです。

投手の手から球は離れているし、インパクトどころかボールがない。

これを早めて切るのはなかなかの訓練が必要と思いました。

一眼レフの時(個人差はあると思いますが)、投手ならば耳の横を腕が通るあたりで来るとビタッと合う。打者ならば軸足の膝の動きで合わせてました。

これでは全然ダメなので、投手はまだ模索中ですが、打者はリストの動きに注目するように変えました。だいぶインパクト付近に合うようになってきました。

ただこれらを一眼レフでやると早いこともあります。併用だとこんがらがります(笑)

結論:ひたすらタイミングを取る訓練あるのみ!体育会系思考(笑)

③瞳AFの信用度

タイトルにもしましたが、正直、全然信用できなくて使用していませんでした。

しかし、最近先輩カメラマンと「R3出ますね〜」の話からAFすごいらしいと聞き、瞳AFの話になり、こんなことを教えてくれました。

その方もいまR6を使用されています。

「ファインダーの端にいても(瞳AFは)拾ってくれるし、今まで撮れなかった画が作れるようになった」
「ただ、後ろに客席があったりするとダメ。選手を決め打ちして、画を作るときはいいけれど、ゲームを追うときは使えない」

なるほど。
確かに、ゲームを追っていると、複数選手がファインダー内にいるときはAFがきてほしい選手に来ないことが多々あり、それがストレスで使うのをやめてしまったのです。

精度いまいちじゃん。
そう思っていたのですが、そもそも使い方が違っていた!

ということで、早速試してみました。

遠くにいても、被写体が小さくても、しっかり追ってくれます。

このような画の場合、今までなら「ピントを合わせて→余白(画角)を決める(被写体をずらす)」でしたが、余白を考えながらピントも合わせることができるのです。

すごい!
被写体が動いても追ってくれるので余白を保ったまま、シャッターをどんどん切ることができます。

帰塁する走者。横顔でもばっちり追いかけてくれます。賢い~

と、気分よく撮影していたら、賢すぎるが故の(?)問題が!

サードコーチャーをする監督を追いかけていました。
試合が動いたので、別のところにカメラを振ります。ちゃんとそのファインダー内で顔(瞳)を追っています。

その後、三塁上へカメラを戻したところ、なぜか後ろ姿なのにサード―コーチャーの監督の頭にAFが!!!!

えーーーーーーー。ショック!!
三塁上のタッチプレーは選手ふたりともこちらを向いているのにぃ。

もしかして前にAF追ってたこと覚えてる?そんな賢いのか?
それとも手前にいたから(後ろ姿でも)頭を拾っただけなのか?
瞳AFなの?頭AFなの??

よくわからなくなりました(笑)

結論:AFは使い分けをしよう。でも切り替えのタイミング難しすぎ!

機能が豊富すぎて、自分仕様へのカスタマイズ必須!

ミラーレスでは一眼レフではできないことがたくさんできるようになっています。
ですが、そのまま使ってるといらないものも多く、機能を探すのに一苦労。タイムロスは一瞬を捉える撮影では致命的です。

そのため、自分の優先する動作を使いやすいようにカスタマイズすることが必要です。
特にボタンのカスタマイズは撮影の手間も省いてくれますから、いろいろ試してみることをおすすめします。

私のカスタマイズの一部を紹介いたします。

AF-ON:AF切り替え(瞳AFと領域拡大AFの使い分け)
M-Fn:ファインダーOFF(バッテリー節約のため)
録画ボタン:ストロボの調光補正(ストロボで操作するよりやりやすい)

こんなところでしょうか。
手が小さいので親指AFは*ボタンに割り当ているので、AF-ONをこのように使っています。

おわりに R6愛用者様、ぜひお話し聞かせてください!

R6ご愛用のみなさんはどんな使い方されてるのでしょうか。もしよかったらコメントで教えてくださるとうれしいです!

ちなみに、普段はメカシャッターを使っています。電子シャッターの20コマだと撮りすぎてしまってあとの処理が大変なので(笑)ですが、舞台の撮影などで音を消せるのは本当によいですね。メカシャッターでも一眼レフよりは格段にシャッター音が小さいです。

私が一番問題にしている②のタイムラグ問題が改善されたら、全部ミラーレスでもいいかな!くらいに考えています。

まだまだ1DXmarkⅡのほうが信頼感はあります◎

それでも小さい、軽い、画質もよい、お値段を考えるととてもよい買い物だったなと思います!
これからも使い込んでR6とも仲良くなっていきたいです~

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