野球を撮るとき(主に請負の仕事)、メインはサンニッパ(300mm f2.8)と1.4倍のエクステンダーを使っていて、サブに70-200mm f4の2台持ちスタイルが多いです。
いま「機材を極力ミニマルに」を勝手に掲げていて、なるべく兼用できるものでいいレンズはないかと探し、試しているところです。
今回グーパスというカメラレンタルサービスを利用し、70-300mm(黒レンズ)を試してみました。おそらく使っている方(野球撮影されている方)多いと思います。2016年12月発売のレンズ。もう5年半たっているのですが、今さらのレビューです。評判通りのいいレンズで感動しました。
目次
70-300mm(黒レンズ)試した理由
- ボディをフルサイズにしたら200mmでは物足りない場面も
- 野球撮影だけでなく、遠足や運動会など学校写真でも使いたい(手持ち撮影)
- 70-300mm(白レンズ)と同じf値なのに軽くて安いので画質や使い心地が気になる
ざっとこのあたりです。
フルサイズミラーレスのEOS R6をいまメイン機で使用していますが、フルサイズですと200mmは短いと感じる場面も多く、しかしながら100-400mmだと手持ち撮影はつらい。70-300mmの白レンズも持っていましたが、白である必要がなさそう(焦点距離、絞り値は同じ)ということでレンタルし、野球撮影で早速使ってみました。
結論:軽くてピント合わせも静かでスムーズ。買いの1本!
いきなり結論ですが(笑)
スペックなどそういうところはメーカーサイトなどに任せておき、使用感をお伝えします。
まず何より軽い!
70-300mm(白レンズ)を長く愛用していた時もあったのですが、まあまあずっしりします。ですが黒レンズは軽い!手持ちでさっと構えて、集中して撮影できます。
ピント合わせが静か
スッと合います。気持ちがいいです(これは体感なのでお伝えしずらいのですが)。AFがめちゃくちゃ速いか、といったらおそらくそうではないと思いますが、野球を撮っていてカメラをさっと振って合わせてもストレスはなかったです。
画質、ピントのキレもいい
これはカメラ側(ボディ)のスペックももちろん影響しますが、R6で70-300mmとEF100-400mm(白レンズ)で撮り比べてみてもよほど大きく写真を伸ばさない限り、差はわかりません。そのくらいきれいに写るレンズです。
中古で値段も手ごろ
レンズは中古購入が多いですが、よく利用するマップカメラを見てもだいたい5万円前後。望遠レンズとしては手ごろな価格で、一眼レフの方もミラーレスの方も「最新レンズでなくてもいい」と思える方は選択肢に十分入ると思います。
残念なのは、レンズフードが別売
レンズフード、付けずに撮影している方をよく見るのですが、私は付けたい派です。
不要な光をさえぎってくれることはもちろんのこと、1番はレンズの保護です。長いレンズをカメラにつけていると気を付けていてもどこかに、何かにぶつけてしまうことがあります。フードが防いでくれます。
幼稚園に撮影へ行くと、子供がレンズを触ってきます。その際もフードを付けていれば中に手を入れてくる子供はほぼいません。
レンズ保護が目的なので、純正のフードにこだわらなくてもOK(純正高いので……)。
私はAmazonで社外品を買いましたが(レンタルなのに、もうレンズ購入を検討しているので先にレンズフードも買った)がたつきもなくスムーズにハマります。快適。
メインでもOK。まだまだ使える、お手頃な望遠レンズ!
この70-300mm(黒レンズ)は発売したときから「白レンズとそん色ない」と評判のいいレンズでした。ずっと試してみたかったので、今回ようやくです。ミラーレスとの相性もいいです。マウントアダプターを挟むので少し長くなりますが、使っていて気になりません。
RF100-400mmなど上位互換のレンズはありますが、私的にはサブのレンズにするなら70-300mmってしみじみ過不足なくいい焦点距離だなと感じます。
canonはR7、R10(APS-Cのミラーレス)を発表しました。1.6倍のAPS-Cならなおさら、このレンズが生きてくると思います。望遠側で480mm相当になるので、野球を撮るメインレンズとしてもOK。
私は70-300mm(黒レンズ)今さらですが、買います。どんな場面でもマルチに使える1本で、機材をミニマルにすることも叶えてくれます。
カメラについていたセットレンズからのランクアップ、メインのレンズはあるけれど気軽にリュックひとつで球場に行きたいときのサブレンズ、遊びまわるお子さんを外で撮りたい、など活用の幅が広いいいレンズです。気になる方は私のように一度レンタルしてから購入というのもおすすめです!
作例(70-300mm+R6)
トリミングしてもなおピントのキレ、画質の良さを感じていただけるかと思います。
(作例は私が運営している野球メディアBASEBALL×PHOTO〈サンニッパ〉の記事より画像使用しています)
大きく引き伸ばすような雑誌の見開きグラビアやポスターなどにはさすがに耐えられない画質かもしれませんが、A4プリントくらいなら十分きれいです。色は好みやカメラの設定に寄るので何とも言いきれませんが、あっさりと自然な仕上がりです。