※noteに執筆した記事を移行しました
※投稿日時は当時のものです
全国高校野球選手権大会(通称:甲子園)は季節外れの大雨、長雨で10日に開幕したものの、試合をした日より雨で順延した日の方が多いという異常事態。
今日も雨で中断、第一試合はノーゲームとなりました。
天気のことはどうにもできないので、ただただ雨が止むこと、大きな被害が出ないことを祈るしかできないのがもどかしいです。
甲子園のカメラマン席には屋根がありません。
これだけ連日の雨、突然の豪雨で現地のカメラマンさんは本当に大変だと思います。ですが仕事なのでやるからには撮らなければなりません。
今回は少しでもストレスなく撮るための対策や、撮影後の機材ケアについて書いていきます。
目次
雨の日の撮影を快適にするアイテム
夏の雨はカッパを着るとものすごく蒸れます!
カッパの中は自分の汗なのか、結露なのかもうわからない(笑)
ましてや今はマスクも必須なので、メガネの私は曇り止めが必須です。
メガネのくもり止め
カメラ用のレインカバー
自分だけでなく機材にもカッパを着せます。
大雨ですとレインカバーの内側も結露?なのかうっすらしめってきます。
湿気による機材へのダメージもあり、日々のメンテナンスはかかせません。
防滴防塵になっている機材も多いですが、水中カメラではないので雨にさらしてもいいわけではありません。扱いにはかなり気を使います。カメラマン席は狭いので傘もさせないですし、カッパとレインカバーとビニール袋(カバンなど)で対応します。
ポンチョ
そして、雨が降ってきたからといって、雨宿りには行けないのです。
自分も濡らさないように。
私が愛用しているのはポンチョです。
蒸れづらくていいです◎
中止の判断が下される瞬間を逃さない
降雨ノーゲームになれば、球審が出てきて宣言します。
その瞬間の写真を押さえておかなければいけないのです。
記事にある写真です。
なので、雨だからと言って屋根のあるところでのんびり待っているわけにはいきません。
審判が出てきてから慌てて撮りに行っても間に合いません。
中断、2時間22分。
この試合を担当していたカメラマンの方々は本当にお疲れ様ですとしか……。
第二試合は明日に順延。
第三試合以降は天気の回復を待つ、という判断で15時に試合開始しました。
1日フルで撮影することの多いフリーのカメラマンさんは長時間となり、体力的にも精神的にも疲弊します。
何時に終わるかもわからず、明日の朝も早い。
今日撮影した分の処理もしなければいけない。
連日の猛暑も体にこたえますが、今年の雨の多さには例年以上にカメラマンさんたちにとってもつらい甲子園になっていると思います。
自分が、と想像するとそれだけで疲れます。
野球が大好きな私でも、です。
2008~2015まで私も甲子園で撮影をしてました。
スコールのような突然の雨は何度か経験しましたが、こんな長雨&大雨は他の出張でも経験ありません。
2014夏の甲子園。地元千葉・東海大望洋の試合が大雨でした。
試合に敗れ、甲子園の土ならぬ泥(!)を袋に詰めていた光景は今でも忘れらません。
雨中での撮影後に必ずすること【これ大事!】
雨の中で使った機材はいくらレインカバーをしていても湿気ています。そのままカメラバッグにいれっぱなしにしておくとカビの発生につながります。きちんと処理しておくことで、機材をダメにすることを防げます。
私は師匠からの教えで、自宅(ないし出張中などはホテル)に戻ったら必ずしていることをまとめました。
・カメラバッグから使った機材を全部出す
・ボディキャップやバッテリーなど、はずせるものは全てはずし、解放できるところは全て開けて乾かす
一脚も脚を全て伸ばして乾かします。カバンやレインカバーも吊るしてしっかり乾かします。
風を当てたりする必要はなく、部屋に並べて置いておくだけでOKです。
適当な紙を敷いて、その上に並べてました(出張では新聞紙あると何かと便利。濡れた靴に丸めていれたりなど)。
乾かす時間は2~3時間で良さそうですが、私はそのまま寝て、翌朝ブロアーで丁寧にほこりを払い、カメラバッグにしまっています。
防湿庫は持っていませんが、これをきちんとしておけばカビることはないです(1度もカビたことはありません)。
雨中の撮影、体調には十分お気をつけください
私も高校野球を中心に撮影をしていますが、甲子園期間中は現場へは行かず編集業務がメインなので内勤作業。
知っているカメラマンさんが何人も甲子園に行っています。
コロナ禍、長雨、大雨。晴れれば酷暑。
異例づくしの夏。
どうか撮影されるみなさま、体調には十分お気をつけください。
そして、球児のはつらつとしたプレー、豊かな表情をたくさんおさめて、多くの人に届けてほしいです。
こちら(千葉県)は青空が広がっています。
お天気、わけてあげられたらいいのに。